大きな音で夕立が降り出した。
唖然とするほど激しい雷雨。
でもしばらく待ってみると、
30分もしたところで綺麗に晴れ上がった。
日が暮れるまでまだちょっとだけ余裕があるので、
久しぶりにあてもなく自転車に乗ることにして、
まずは太陽が沈んでいく方向へ。
出来るだけ細い路地を探してゆっくり進む。
どこかの夕飯の良い香を嗅いでいると、
土曜日の夕方は、
一週間で好きな時間だった小学生時代を思い出した。
学校は半日で終わり、午後から友達と遊ぶ。
暗くなるまで遊んで、また明日。
日曜はたっぷりと遊ぶ時間があるんだ。
そういう事を思いながら、家へまた帰る時間。
でも、なんかちょっと切ない気持ちになってもいたな。
今は曜日なんて関係無い生活をしているけれど、
あの時から変わらないのは自転車ばかり乗っている事くらいだ。
と、部屋に戻ってこの日記を書いていたら、
また強い雨が降り出した。
後ろからクラクション。